digital 千里眼 @abp_jp

アナログな日常とデジタルの接点

海外で会う中国(商)人は日本で報道される中国人像とちょっと異なる

日本の中国イメージはマスコミにより造られています。報道が両国間の摩擦に関するものなのでネガティブになりがちなのです。知らず知らずのうちに身についてしまう「バイアス」に気をつけましょう

私の知っている中国人はいわゆる華僑と呼ばれる人々で、お金には厳しいが約束は守る。日本人のいない海外では貴重な存在です。何よりも彼らはよく働いていました。「勤勉」かどうかは見たことがないのでわかりませんが、少なくとも「勤労」であることは確かで、とても感心したことを憶えています

移民は選べる?

記事の2ページ目以降、移民受け入れに関して「質の低い」や「優秀な」といった日本に典型的な論調があるが「選民思想」臭い

単に日本人より低賃金で働かせるための(非正規雇用に替わる)合法的な奴隷制度として移民を捉えるなら、犯罪の増加や公民権・人権問題、受け入れ体制や法整備の不備等が表面化し世界に日本の悪評をまき散らすだけだろう。「金払ってやってるんだからがたがた言うな」という態度で扱えば、彼らも「一時的に日本に居るだけ。帰国前に(強盗でもして)大金持ち帰ってやる」と潜在的な犯罪集団化することは想像に難しくない

もっとよい方法は、日本への留学生を増やすことだ。鎖国状態の日本人の国際化の助けにもなる。奨学金を増やせば留学生は増えるだろう。その留学生の一部が卒業後に定職を得て日本に定住できるようにすればいい。移民のような短絡的で自分の利だけを考えた構想では、たとえ利害の一致があろうとも大きな弊害を生むし、そもそも考えが卑しい

「中国では、社長がテレビに出ると、いかに自分は働かずに、うまく仕事を部下に任せているかを自慢している」

こういう偉い人は中国に限らず世界中の開発国にも居ます。では、なぜうまくいっている国とうまくいっていない国があるのでしょう。やり方が合う文化と合わない文化があるからです。単純化して言えば、勤勉がカッコイイ文化では委任は大体うまくいく。勤勉がかっこ悪い文化では委任はサボタージュされるだけで不発に終わる...

画一化された手法を正しいと妄信し、当地の文化を無視した方法はうまくいかない。海外進出している企業はこれを痛いほど体験している