活気のある職場環境
- http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20081107/176572/
- 日本では、壁や仕切りはコミュニケーションを阻害するものとして働いてしまう気がしてなりません。欧米化されたオフィスは日本人に向いていないようです
前半は著者の会社のPR?みたいな内容なので飛ばしてもかまわないでしょう。3ページ目以降に鋭い指摘があります
職場内での活気というのはその組織がいかにフラットかどうかのバロメーター。階層化した官僚的な組織ほど職場に活気がなかったように思います
「欧米化されたオフィスは日本人に向いていない」という指摘は、盲目的に西洋化を進めてきた日本の経営者にどう映るのか。今後のリアクションが楽しみです
同じテーマの記事をもう一本紹介
- http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20081111/176841/
- 約300人の社員を待ち構えるのは金属探知機とX線探知機
- 金属探知機とX線探知機の導入費用は約1600万円。警備員の人件費は月に200万円
- 準大手証券会社の部長、店長には、1日の終わりに必ずこなさなければならない仕事がある。部下が社外に送信した電子メールのチェックだ
- メールシステムでは、情報漏洩の可能性がある特定のキーワードを含んだメールは、社外に出そうとすると、自動的に「保留扱い」になる
- 情報セキュリティー部門が業務に直接関係ないと判断したサイトの閲覧がすべて禁止となった。経済ニュースや新製品などのページにはアクセスできるが、スポーツや芸能欄は確実にブロックされる
- 社外に添付メールを送る際は上司の承認が必要。上司は1日に何十件も送信の可否を判断している
- 「朝、派遣社員のゾーンに行って、その日の仕事を頼んでおしまい。一緒の目標に向かって仕事をしているのに変
- 「ファクスの送信に当たっては、『いつ』『誰に』『件名』『番号』などを細かく書いて、事前に上司の検印をもらう。送る時は2人1組。最後に、ファクス機の送信一覧と届け先が一致するか確認している」(30代男性、銀行)
- 行き過ぎた管理は、組織の活力を奪い、企業の競争力を低下させる
- 経営陣が五月雨式にルールを追加、変更することもコスト高の一因
- 最近の顧客満足度調査では「業務をスピーディーにしてほしい」と言われることが増えた。仕事への悪影響を考えず、管理を強化したことがその原因であることに経営陣は気づいてない
- 「社内報告のための諸文書が多い。実務に割く時間が明らかに減っている」(40代男性、食品)
- 「役所みたい」
忘れてならないのは
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- 管理は利益を生み出さない
- 設定されてしまったルールは撤回するのが難しい
- 管理しなくていいのがベスト
- システムのための仕事、システムのためのシステムは無駄
給料や利益に回せるお金を金属探知機や警備員、行動調査に費やしても事件が起こるような会社では事件は起こる。企業経営者が数字を気にするあまり、現場で働く人の心が見えていないケースは少なくないだろう。コンサルの不安を煽るような言葉に惑わされ現場の人間を奴隷や囚人のように扱えば、身内から反感を買い、やがて想定外の反乱を招くことになるだろう。お金をかけて反感を買うのが賢い人間の行いだろうか
チェックポイント
- 囚人・奴隷状態でどれだけ仕事効率は上がったか?
- ルール作りが業務改善の成果だと錯覚してないか?
- で、その追加ルールで利益は上がった?