digital 千里眼 @abp_jp

アナログな日常とデジタルの接点

約10ヶ月ぶりに Memtest86+ がバージョンアップ (2.11 => 4.00)

スクリーンショット例:赤はエラーが発生したメモリの位置
http://www.wombat.jp/archives/2005/12/24/032957.html
(http://www.wombat.jp/archives/2005/12/24/032957.htmlスクリーンショットを拝借)

本家 Memtest86 のバージョン番号(3.x)と混同されないように Memtest86+ では 3.xx のバージョン番号を使わない => 4.00

特徴 物理メモリが破損してないか確認するソフト
既存のシステム(OS)に影響を与えない非破壊型検査が可能
利用場面 ●新しく買ったメモリの品質確認
オーバークロックや高温環境等でメモリを酷使した後に破損してないか確認
使い方 BIOS 起動後、OS 起動前Memtest86+ を読み込ませるだけ
Memtest86+は単体で起動し(ハードディスクやOSは不要)、起動後は自動でテストが開始する
より詳細な使い方は次の項目参照
更新内容 ● 新機能
- 設計上の(Architectural)大きな変更(複数)
- 最初の pass が2倍速くなった(反復を減らした)
- Intel DDR2/3 対応 chipsets を使っている場合、DDR2/3 メモリのブランドとパーツ番号を検出
- Intel "Clarkdale" CPU 向けの自動検出を追加
- Intel "Gulftown" CPU 向けの自動検出を追加
- AMD "Magny-Cours" CPU 向けの自動検出を追加
- Intel XMP Memory の自動検出を追加
- CPU w/ 0.5/1.5/3/6/12/16/18/24MB L3 を追加
- DDR3/FBDIMM2 向けのクリーンな DMI 自動検出を追加
- 統合メモリコントローラーの自動検出を改善

● バグ修正
- Intel "Lynnfield" CPU 向け自動検出の修正
- AMD 45nm K10 CPU 向け自動検出の修正
- AMD Geode LX でのクラッシュ問題を解決
- SMBIOS 2.6.1 の仕様に対応
- gcc 4.2+ を使ったコンパイルでの問題を修正
- その他、数多くのバグ修正
ダウンロード http://www.memtest.org/

使い方をもう少し丁寧に説明すると

  1. 用途に合わせて http://www.memtest.org/ からダウンロード
    gzUnixLinux でよく使われる圧縮ファイル、zipWindows でよく使われる圧縮ファイル
    Pre-Compiled Bootable ISO はCDイメージの iso ファイルが入ってる
    Pre-Compiled Bootable Binary も CD イメージだが、こちらは bin 形式
    Pre-Compiled EXE file for USB Key は USB ブート用
    Pre-Compiled package for Floppy は Floppy ブート用
  2. メディアに応じて保存
  3. 起動時に OS より先に memtest86+ を読み込ませるよう BIOS を設定
  4. 起動後は検査が自動スタートします(途中でテスト設定を変えることもできます)
  5. 画面右上の「PASS(進捗)」が100%になるのを待ちましょう
  6. テストは(信頼性向上のため)自動で何回も繰り返されます。エラーが出なければテストを何回も繰り返す必要はありません
  7. エラーが出た場合もメモリを挿し直したり、オーバーヒートしないよう冷却に配慮して再テストすることでエラーが出なくなることもあります
  8. 同じエラーが繰り返し再現されるなら、メモリーに不具合があるということ。交換しましょう(新品メモリーなら買ったお店で交換してもらえる可能性があります)
どの方法(メディア)が楽?

USB > フロッピー > CD

ただし、USB起動は使えない古いBIOSもあります

最近の自作PCで感じたこと
  1. モリー高クロック化に伴い発熱量が無視できない(特に夏)
  2. オーバークロック使用では高電圧でオーバーヒートし、最悪の場合メモリー破損する
  3. システムの安定運用を考えるなら「ヒートシンク付きメモリー」+「メモリー専用のクーラー」をオススメします
  4. 温度管理できれば完璧(私の主観ではメモリーは CPU より耐熱性に劣る)