Adblock Plus に Google Analytics オプトアウト アドオン(ベータ版)を追加・併用する必要ある?
結論から先に言おう
プライバシー系フィルタ(ABP作者の購読案内ページ の中で言えば「Japanese General Filter」はもちろん、「EasyPrivacy」、「Fanboy's Tracking/Stats Blocking」のいずれか)を購読(Subscribe)しておけば(既に同等の機能を実現しているわけだから)Google Analytics オプトアウト アドオン を導入する必要はない(将来的な仕様変更に備えてインストールしておくのはアリ)
Google Analytics オプトアウト アドオン VS Adblock Plus 作者
Adblock Plus(以降ABP)作者 Wladimir Palant の主張(懸念) をオレ訳すると...
- Google Analytics のスクリプト(訳注:http://www.google-analytics.com/ga.js のことだと思われる)がダウンロードされてしまっている(従来と同じ動作)
- オプトアウト・アドオンが設定するグローバル変数をチェックするかは Google Analytics のスクリプト内容次第。つまり Google はスクリプト内容を変更することで勝手にオプトアウト・アドオンを無効化できる設計
- 加えて上記のグローバル変数は閲覧するサイトの運営者によって書き換えられる可能性がある。つまりオプトアウト・アドオンを無効化できる設計
ちょっと専門的すぎましたか...もちょっとわかりやすくまとめると
後者の主張はさておき、前者については ABP 作者にも誤解があったようです
Google Analytics のスクリプト http://www.google-analytics.com/ga.js はブロックするとサイト運営者の意図した通りに動作しないページがあり、その原因の多くはサイト運営者によるアクセス解析機能のカスタマイズ
カスタマイズ方法は Google Analytics 自身公式ページで紹介していた手前、ダウンロードを遮断して不具合を発生させるわけにはいかない...という苦しい事情があり、今回のやや中途半端なオプトアウトが採用されたのではないかと推察されます
Google Analytics からのダウンロードをブロックせずにアクセス解析を避けることはできる
ABP のプライバシー系フィルタではスクリプト本体ではなく、そこから生じるサブ・リクエストを遮断して対応しているので、アクセス解析を避けることができるのでした。これはオプトアウト・アドオン同様の動作です