社会保険制度の運用が労働者を安心どころか不安にさせている
ケアマネージャーに対する制度設計の問題点から考えてみる
- https://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/7496b54dcb517da3e4ae8ffc47b4c998/
- ケアマネジメントに対する介護報酬が著しく低額に設定されている
- 人件費も賄えないので、多くの事業所は単独では成り立たず
- 不要なサービスをケアプランに組み込んでいる事例が目立つとして、ケアマネジャーに対する締め付けを強化した
- ケアマネジャー1人の標準担当件数を35件に設定。40件以上の場合は報酬の4割を削減する事実上のペナルティを導入
- 新たに「予防給付」と呼ばれる制度を導入し、要介護状態にならないための努力が必要な「要支援1」「要支援2」に区分された人の介護予防ケアプラン作成業務は、原則として市町村の地域包括支援センターが行う(ケアプランの引き剥がし)
- 不適切なケアプランに基づくサービスの実施を理由に、介護報酬の返還命令も相次いだ
- 「ケアマネジャーへの締め付けを通じて介護サービスの利用を抑制させる。ひいては行政の言いなりになるケアマネジャーを作ることが『適正化』の真の狙い
- 介護予防のケアプラン作成業務を地域包括支援センターに移したことで、要支援1、2の高齢者は、ケアマネジャーを選ぶ権利を喪失した。これは、介護保険制度の理念に掲げられた「サービス選択の自由」を事実上否定するもの
管理や締め付けを強化すれば「事件」「事故」「スキャンダル」等は防げるかもしれない。ただし、同時にたやすく失われてしまうものがある。それはモチベーション(仕事に対する動機付け)や労働意欲だ