digital 千里眼 @abp_jp

アナログな日常とデジタルの接点

本を読むのは簡単。活かすのは難しい...

日本でリストラを進めていた頃、世間は「年功序列はおかしい」という論調に染まりました。アメリカの雇用形態を引き合いに出しつつ「経験が過剰評価されている=年配社員はそれほど利益を生み出していない」むしろ「現場で実務をこなし利益をたたき出している自分たちに対する給与が少なすぎるのではないか」など、今まで通りには伸びなくなった経済成長のツケを誰に負わせるか、国民の世代間の結びつきを分断するような論調に(誰かに誘導され)なったものです

現在の通り、アメリカ流の雇用形態を導入してみたものの結果が芳しくありません。本家アメリカの方はというと金融と軍需産業以外が衰退し、更に今回のサブプライムを引き金とする金融商品バブルで主力の金融産業さえも崩壊状態です。日本はバブルが先に潰れていたから良かったものの、かつての勢いを取り戻すことができないでいます

アメリカの言うことを鵜呑みにできない理由

アメリカは自国の利益のため、奨学金で各国の次世代のリーダーを呼び寄せ、米国内で教育し本国へ帰国させることで親米政権を「製造」してきました。いわゆる「海外で教育を受け帰国したエリート」の言うことを鵜呑みにしてはならないのです。日本は対外圧力に弱いと言われる通り、この手の逆輸入された人間の説得に弱い

これら逆輸入人間が主張する制度・慣習は安易に広範囲で採用・実施され、非正規雇用等大変な弊害を起こしている。この記事の著者のように日本の経営者が失敗から学び立ち上がるまでまだしばらくかかりそうだ